見た目だけではない、銀歯よりセラミックを歯医者さんが進める理由5選
2020年3月30日
■歯の治療につかう素材について
歯の治療で差し歯や詰め物、かぶせ物による治療が必要になった時、素材をどうするか悩んだことはありませんか?歯の治療の素材と言えば、以前はいわゆる「銀歯」が主流でした。しかし様々な観点から、セラミック素材を使用した治療を勧める歯医者さんが増えてきています。
なぜ歯医者さんは銀歯よりセラミック素材を推奨するのでしょうか?歯医者さんが治療にセラミック素材を勧める理由を5つ解説します。
なおこの記事はアピタ浅井歯科クリニックの医院長・浅井 裕幸先生に監修頂いています。
浅井 裕幸先生のプロフィール
1994年 | 日本大学松戸歯科部卒業 |
1994年 4月 | 日本大学松戸歯科病院 頭頚部外科入局 |
1995年 3月~8月 | 日本大学板橋病院 麻酔科研修 |
1995年 9月~12月 | 東海大学病院 形成外科研修 |
1998年 9月 | バトリア歯科クリニック分院長として勤務 |
2002年 10月 | アピタ浅井歯科クリニック開業 |
他 | インプラントセミナー多数受講 |
所属学会 / 日本口腔インプラント学会 会員
■自然な見た目に仕上がる
セラミック素材を使用する最大のメリットが、見た目が自然に仕上がるという事です。セラミックは真っ白ではないため、天然の歯に近い透明感やツヤを再現することが出来ます。また、自分の歯の色に併せた調整も出来ることから、笑った時に目立つ前歯(中切歯)や下の奥歯(下顎大臼歯)で使用を希望する方も多くいます。
セラミックと同じ白い仕上がりで保険が適用されるレジン(プラスチック)素材を使用する治療方法もあります。しかしレジンは素材の性質上、変色しやすく柔らかい為、治療に使用できる箇所が限定されています。
■金属アレルギーが起こらない
セラミック素材は金属を一切使用していません。その為、金属アレルギーの方も安心して使用することができます。
金属アレルギーは現在症状がない方も、急に症状が発症することがあります。口の中にある金属は、食べ物や唾液など様々な刺激によって少しずつ溶け出していきます。溶け出した金属が体に吸収され、それを体が「異物」と認識。過剰反応することで金属アレルギーの症状が起きるのです。金属を使用していないセラミック素材なら、金属アレルギーを引き起こす心配はありません。
■汚れがつきにくい
セラミック素材は、みなさんのご自宅にある「陶器」と同じ素材です。陶器の食器は長年使用していても変色していませんよね。また、色の濃い料理を乗せたあと、ちゃんと洗えば色が残ることはありません。歯の治療で使用するセラミックも同じです。
なお、保険が適用されるレジン(プラスチック)は吸水性が高く、食べ物による着色が起こりやすいという欠点があります。また、時間の経過によって、素材自体が変色を起こしてしまいます。
■虫歯になりづらい
セラミック素材は固く、表面がつるつるとしているため、傷や汚れがつきにくい特徴があります。
セラミック素材と比べ、銀歯は汚れやすく細かな傷がつきやすい欠点があります。この汚れや傷についた食べ残しなどから細菌が繁殖し、虫歯や歯周病の原因となることがあります。
虫歯の治療をしたのに、治療に使った素材が原因で結局虫歯になってしまったら元も子もありません。セラミック素材を選択することにより、そのリスクを減らすことが出来ます。
■使用できる期間が長い
一般的に銀歯は金属の劣化があるため、5年ほどで劣化し始めると言われています。また口の中は食べ物による酸性・アルカリ性、温度や湿度などの環境変化がどんどん起こる為、使用期間は7~10年と言われています。
セラミックは銀歯より耐久性が高く、お口のなかの環境の変化に強い素材です。平均的な使用期間は10~13年といわれ、しっかりとお口のケアを行っていれば20年使用できるとも言われています。使用期間を考えるとセラミックの方が治療にかかる金額が割安になる場合もあります。
■まとめ
セラミック素材を使用した歯の治療は、通常保険適用外となります。そのため、セラミックと銀歯の違いを踏まえ、歯医者さんとしっかり相談しながら、治療の方針を決めることが一番と言えます。
また、一概にセラミックといっても様々な治療法があり、自由診療のため病院によって金額が大きく変動します。
その場で聞いた金額で治療を決める前に、セカンドオピニオンを利用して納得のいく治療を行いましょう。
アピタ浅井歯科では歯科技工士が常駐。歯科用CAD/CAMシステムを導入することによって、かぶせ物(クラウン)・つめ物(インレー)を院内で作成を行う事が出来るようにし、患者さんの治療期間・治療費の負担減に努めています。
また、「心と心のつながりを大切に」をモットーに、歯科医師が一方的に押し付ける治療ではなく、患者さんが自身で治療方法を検討し、選択できるようにしています。
治療については以下のページより詳しい内容や料金をご覧いただけます。ご相談だけでも大丈夫ですので、お気軽にお問い合わせください。
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