審美治療とは。虫歯治療や矯正との違いはあるの?
2021年1月25日
■審美治療について
女性誌やSNS等で聞く機会が増えた「審美治療」。歯医者さんでの治療法であるとはなんとなく分かるけれど、実際は一体何を指すのかはっきりとは分からない、という方が多いと思います。
この記事では「審美治療」について、どのような治療を指すのか、また虫歯治療や矯正とはどう異なるのかについて詳しく解説します。
この記事はアピタ浅井歯科クリニックの医院長・浅井 裕幸先生に監修いただいています。
浅井 裕幸先生のプロフィール
1994年 | 日本大学松戸歯科部卒業 |
1994年 4月 | 日本大学松戸歯科病院 頭頚部外科入局 |
1995年 3月~8月 | 日本大学板橋病院 麻酔科研修 |
1995年 9月~12月 | 東海大学病院 形成外科研修 |
1998年 9月 | バトリア歯科クリニック分院長として勤務 |
2002年 10月 | アピタ浅井歯科クリニック開業 |
他 | インプラントセミナー多数受講 |
所属学会 / 日本口腔インプラント学会 会員
■審美治療とは
審美治療とは歯科治療の一種です。通常の一般歯科=「病気を治す・機能を回復する治療」と共に、「口内環境と口元の見た目の美しさも求める治療法」となります。
見た目の美しさを求めるという点から、「見た目」に注目が行ってしまいがちですが、見た目の美しさと口元の健康は密接に関係しています。
たとえば噛み合わせが悪い状態が続くと、日々のケアが難しいため、歯周病のリスクが高まります。また顎関節症につながる恐れもあります。
審美治療は、見た目と併せて口内の病気や機能を回復する治療法ですので、長いスパンでの口内の健康を考えた治療を、さまざまな方法から選択することができます。
■審美治療と虫歯治療の関係
審美治療は前述のとおり、歯科治療の一種です。虫歯治療は病気を治すための治療=一般歯科ですが、審美治療は一般歯科+美しさを求める治療です。
つまり「虫歯の治療を審美治療で行う」という使い方が正しいといえます。
虫歯治療の際、虫歯部分の歯を削り、削った部分に詰め物をするという治療を受けたことがある方は多いと思います。
その際の詰め物は、公的保険適用の場合は銀歯を使用します。銀歯は価格が低く、強度が高いメリットがあります。
審美治療では虫歯治療の詰め物に、銀歯ではない別の素材を使用した詰め物を使用します。
代表的な素材がセラミックです。見た目が天然の歯に近い色であることはもちろん、耐久年数が長いことや、汚れのつきにくさから将来の病気の予防にもつながる点も大きなメリットです。
コラム:見た目だけではない、銀歯よりセラミックを歯医者さんが進める理由5選
■審美治療と矯正の関係
歯科矯正も審美治療の一つの手法です。歯科矯正は見た目の美しさはもちろん、歯や顎の機能を回復する治療だからです。
歯並びが良くなることで笑顔に自信がつき、人前に出ることが楽しくなったり、会話が増えたという方もいます。実はこれらの理由以上に、予防歯科の観点から多くのメリットがあります。
歯並びが整うことで噛む力が向上。歯の隙間に食べかすが挟まることが減り、虫歯の原因となるプラーク(歯垢)の付着が減ります。歯ブラシによる日々のお手入れも容易となり、虫歯や歯周病リスクも減少します。
なお審美治療では、短期間で歯並びを美しく見せるセラミック矯正という治療法もあります。これは天然の歯を削るデメリットもありますが、数か月できれいな歯並びを手に入れることができる治療法です。
どの矯正方法が一番自分にとっていいのかは、無料相談などを行っている歯科医院で聞いてみることをお勧めします。
■審美治療のメリット
では審美治療のメリットをまとめます。
- 歯を美しく見せることができる
- 機能性や予防歯科の観点から優れた治療法を選ぶことができる
- 治療に使用する素材は長期的に使用可能
- 汚れが付きにくいため虫歯のリスクが減り、自分の歯や歯茎への負担が軽い
- 金属アレルギーに対応している
このように、美しさ以上に予防歯科として非常に優れた点が多いことが、審美治療のもっとも重要なメリットと言えます。
目の前の治療だけではなく、長期的に考えると、審美治療を選ぶメリットは多くなっています
■審美治療のデメリット
次に審美治療のデメリットを挙げます。
- 保険が適用にならない場合は治療費が高額になる
- 自由診療の場合は病院によって治療費が異なるので調べるのが大変
- 素材によっては金属より強度が弱く、噛む力が強い場合は欠ける可能性がある
- 治療法によっては健康な歯を削る場合がある
自由診療であるため治療費の負担が一番のデメリットとして挙げられます。
一般的に審美治療で使用する素材の多くは耐久性が高く、将来の病気のリスク軽減につながる場合も多いといえます。
長いスパンで使用できるため、治療の際の費用は長期的に考えると公的保険適用と大差無い場合もあります。そのため審美治療は一概に「費用が高い治療法」とは言い切れません。
また、高額な費用がかかった際に少しでも治療費の負担を軽減できる「医療費控除」が使える場合もあります。医療費控除については適用できるか、医院に確認してみましょう。
■まとめ
さまざまな歯の治療法が登場し、ネットなどで多くの情報が出回っています。もっとも適切なことは、歯医者さんとしっかり相談しながら、自分にあった治療の方針を決めることです。
審美治療の多くは自由診療である場合が多く、病院によって金額が大きく変動します。セカンドオピニオンを利用して納得のいく歯科医を選び、治療を行いましょう。
アピタ浅井歯科クリニックでは「心と心のつながりを大切に」をモットーに、歯科医師が一方的に押し付ける治療ではなく、患者さんが自身で治療方法を検討し、選択できるようにしています。
無料相談会も実施しているので、自分の症例でどの治療が選択可能なのか、いくらかかるのかを納得できるまで相談することができます。ご相談だけでも大丈夫ですので、お気軽にお問い合わせください。
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