インプラントと入れ歯どっちがいい?違いや…

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インプラントと入れ歯どっちがいい?違いや費用の相場を解説

2021年11月26日


インプラントと入れ歯の違い

インプラントと入れ歯の違い
歯を失ったとき、治療法の選択肢として「インプラント」や「入れ歯」をよく聞くと思います。
インプラントと入れ歯の治療法どちらを選べばいいのか?自分の症例に適した治療法を正しく選択するため、本コラムではそれぞれの治療法の特徴や費用の相場を解説します。

この記事はアピタ浅井歯科クリニックの医院長・浅井 裕幸先生に監修いただいています。

 

浅井 裕幸

浅井 裕幸先生のプロフィール

 1994年  日本大学松戸歯科部卒業
 1994年 4月  日本大学松戸歯科病院 頭頚部外科入局
 1995年 3月~8月  日本大学板橋病院 麻酔科研修
 1995年 9月~12月  東海大学病院 形成外科研修
 1998年 9月  バトリア歯科クリニック分院長として勤務
 2002年 10月  アピタ浅井歯科クリニック開業
 他  インプラントセミナー多数受講

所属学会 / 日本口腔インプラント学会 会員

 


インプラントとは

インプラントとは歯が抜けてしまった部分のあごの骨に、ネジのような形をしたインプラント体(人工歯根)を埋めて、上から人工の歯を被せる治療法です。
implant
あごの骨にインプラント体を埋め込む必要があるため、外科手術を伴う治療法となります。
あごの骨に穴を開けるといっても、実際は小さなドリル状の器具を使用して、インプラント体が入る程度の小さな穴をあける手術であり、手術時間は1本あたり10分~30分程度となります。

コラム:インプラント手術の痛みや時間は?気になる手術の流れを徹底解説

インプラント治療は、世界で1965年から、日本では1983年から治療に取り入れられています。日進月歩で今も進化を続けている治療法です。

一番のメリットは、噛む力と審美性です。手術によってインプラントを骨に結合させるため、入れ歯より圧倒的に力強く噛むことができます。そのため食事時の違和感が少なく、豊かな生活につなげられます。そして自分の歯の色に併せて作ることが可能なため、自信をもって笑えるようになったという患者様が多くいます。

 


インプラントの費用の相場

インプラント治療の相場は、1本あたり20~50万円ほどが多いとされます。
高額になる理由は、公的保険が効かないことが大きいです。また、新しい治療法のため歯科医師がセミナーに参加するなど、新しい情報を常にアップデートする必要があるため、費用はどうしても高額となります。

相場に揺れがあるのは、治療法や地域によって金額が変わってくるためです。
この費用感から、インプラントに踏み出せない患者様が多くいます。どのクリニックでも安価ではない金額がかかる治療です。自分に適した本数や治療法を選べるよう、複数のクリニックの提案を受けることをお勧めします。

高額な費用がかかった際に、少しでも負担を軽減できる「医療費控除」制度があります。

医療費控除について

制度を活用することで、実質の負担を抑えて治療に取り組めます。

 


入れ歯とは

入れ歯は、歯が残っている場合は「部分入れ歯」。歯が1本も残っていない場合は「総入れ歯」を使用します。素材によっては公的保険が適用となるため、歯を無くしたときのスタンダードな治療法となっています。部分入れ歯

部分入れ歯はプラスチックで作られた人工の歯茎に義歯を取り付け、クラスプと呼ばれるバネで残っている歯に固定するタイプの入れ歯です。

部分入れ歯は固定するのに自分の歯が必要となります。そのため歯の状態によっては選択することが不可能な場合があります。
保険適用の部分入れ歯の場合、クラスプには金属の素材が使われます。そのため、箇所によってはクラスプが目立ってしまうことがあります。

クラスプに目立たない素材を使用した部分入れ歯もありますが、保険適用外となるため、費用は大きく増加します。

総入れ歯
総入れ歯は名前の通り、義歯を並べたプラスチック製の土台ごと、口の中に入れる入れ歯となります。

入れ歯を固定するのにひっかける自分の歯が無いため、口の中の粘膜にぴったりと密着させて固定します。吸盤と同じ仕組みです。この固定が悪く入れ歯が口の中で動いてしまう場合は、「入れ歯安定剤」を使用します。

総入れ歯は、日本ではなんと16世紀半ば(戦国時代あたり)には使用されていたという、歴史のある治療方法です。
入れ歯はどうしても噛む力が弱くなってしまい、自分の歯で噛む力を100%とすると、入れ歯では30~40%まで弱くなるといわれています。


入れ歯の費用の相場

まず部分入れ歯は保険適用の場合、5千~2万円ほどで治療可能です。金属バネを使用しない部分入れ歯の場合は保険適用外となり、15~30万円ほどになることが多いです。

次に総入れ歯の場合、保険適用で1~3万円ほどで治療可能です。素材は総プラスチック製限定となります。
口の中にあたる部分がプラスチック以外の金属を使用した総入れ歯の場合は、保険適用外となり、40~80万円ほどかかる場合があります。

入れ歯による治療は、上記の通り保険適用素材の場合は治療費が非常に安価となります。また、全国どこの歯医者さんでも治療を受けることができる点も、大きなメリットと言えます。


義歯専用インプラントLODIシステム

双方のいいところを組み合わせた最新の治療方法があります。それがLODIシステムです。

LODIシステムとは、埋め込んだインプラント体と入れ歯を接続するシステムです。
LODIシステム
図のように、インプラントで「歯」を付けるのではなく、「入れ歯」を接続します。
LODIシステムは総入れ歯、部分入れ歯両方に対応し、さらに従来のインプラント治療と比較すると費用の負担が少なくすむ新しい治療法です。

LODIシステムで使用するインプラント体は非常に細く、違和感や不快感が少ないと言われています。また、入れ歯をしっかり固定することができるため、力強く噛むことが可能となり、食事を楽しむことができます。

通常のインプラントと異なり、アタッチメントシステムになっていることからつけ外しが可能であり、入れ歯を外してお手入れすることで、清潔に保つことができます。
詳しい費用は、以下のリンク先をご覧ください。

義歯専用インプラントLODIシステム


インプラントと入れ歯の比較

インプラント 入れ歯 LODIシステム
公的保険 適用外 素材によって適用 適用外
費用 高め 保険適用の素材の場合は安い
保険適用外の素材では高め
インプラントより安価になる場合が多い
手術 あり 無し あり
治療期間 3ヶ月~6ヶ月 約1ヶ月~2ヶ月 5ヶ月~10ヶ月
見た目 自然で美しい 素材によっては見た目がよくない 自然で美しい
噛む力 強い 弱い 強い
違和感 少ない 慣れるまでは強い 少ない
メンテナンス 食後のブラッシング 専用ブラシによる食後のブラッシング
入れ歯洗浄剤
食後のブラッシング
寿命 10~15年 3~5年 10年程度
他の歯への影響 低い 部分入れ歯の場合は高い 低い
その他 あごの骨が弱い場合は治療ができない場合がある 経年によって口の中の状態が変わると作り直す必要が出てくる あごの骨が弱い場合は治療ができない場合がある


まとめ

以上インプラントと入れ歯の違いについてでした。
それぞれにメリット・デメリットがあります。治療方法を選ぶ基準は人それぞれです。自分はどの治療法がいいのかまだわからない、といったお悩みがありましたら、まずはプロに相談してみましょう。

アピタ浅井歯科クリニックでは、無料で歯科医師に治療の相談ができる、無料相談会を随時開催しています。
まずはぜひ、お気軽に無料相談会へご参加ください。

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